米兵少年に懲役3〜4年=裁判員「県民感情に流されず」―那覇地裁(時事通信)

 那覇市でタクシー強盗をしたとして、強盗致傷などの罪に問われた米海兵隊牧港補給地区(沖縄県浦添市)に所属する1等兵の少年(19)の裁判員裁判で、那覇地裁(鈴木秀行裁判長)は27日、懲役3〜4年(求刑懲役4〜6年)の不定期刑を言い渡した。米兵が被告の裁判員裁判は全国で初めて。
 判決後の記者会見には裁判員を務めた6人全員が出席。被告が米兵だった点について、「米軍に対していい印象はないが、今回の裁判では一人の人間として彼を見た」(20代、パート女性)、「県民感情に流されて評議したわけではない」(40代、女性教諭)などの発言が相次ぎ、裁判員らが基地問題と事件を分けて考えたことを示した。
 通訳を介して審理が進められたことについて、会社員比嘉博仁さん(25)=同県西原町=は「被告が質問を理解できていないものがあった。日本語のニュアンスを英語にする過程で差があるようだ」と指摘した。
 判決によると、少年は昨年8月1日午後8時40分ごろ、那覇市前島でタクシーの男性運転手(59)の首にナイフを突き付けるなどして現金約2万7000円などを強奪。運転手は首などに軽傷を負った。 

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