舛添氏、力強く宣言「参院選に勝利し必ず政界再編を行う」(産経新聞)

 【舛添新党会見詳報】(8完)

 −−参院選の目標議席はどれくらいか。残りの5人に聞く。改選を迎えるが、夏の参院選に出馬するか

舛添氏「まあ、今日、やっと発足にこぎ着けました。今から公募いたします。それで優秀な方が集まれば、本当にこれはできるだけ数多く立候補させたいと思っております。比例区のみならず、地方区に、地方の選挙区においてもそうであります。ですから、少なくともわれわれは参院の中において、十分な発言力を持って、私たちの政策や意見を無視するようでは参院は動かない。最低、そういう数字、これはおのずから出てくると思いますから、それを目指したいと。今のところそこまで申しあげておきたいと思います」

 小池氏「小池でございます。私は徳島地方区から立候補させていただきます」

 荒井氏「荒井です。私にとって一番大切なのは地元であります。5月16日、そこで私の意見を発表させていただきます」

 渡辺氏「私は全国区、比例(代表)であります。昨日も申しあげましたが、今日の心境はフィフティー・フィフティーで、まさに連休以後をタイムリミットにして決断の最終的な結論といたしたいというふうに思ってます」

矢野氏「私、(参院)栃木選挙区なんでありますけども、昨年の12月の23日、不出馬を表明させていただきました。その思いはいまだに変わっておりません。ですから、ただひたすらに明日の日本を考えたときに、舛添代表が必要なんだと、こういう思いで支援をさせていただきたいと思ってます」

 山内氏「山内でございます。私は、舛添代表といろいろお話をさせていたく中で、誰もが参加できる政治、このキャッチフレーズ(に共感した)。去年の9月に、出馬をしないと。これは地方区、出馬しないということを明言させていただきました。この、若者をできるだけわが党にいっぱい入ってきていただいて、そして優秀な人材を送り出す。その仕事をどうしてもやりたいということで、今日も事務総長を受けさせていただきましたことでございますので、まだまだ先のことについては、明確には決めておりません」

 −−みんなの党の旗揚げ以来、特に最近、新党の旗揚げラッシュだ。そうした新党とどこが一番、違うのか。舛添氏なのであえて聞くが、参院選後の政局をどう読んでいるか

 舛添氏「首長さんや府知事さん、これはあくまで地域政党ですから違います。われわれは国全体を負う政党であります。それから、みんなの党。これは公務員制度改革にむしろ特化して、いわゆるシングルイシュー・パーティーです。私は先ほど申しあげましたように、皆さんの力でこの政党を大きくして、あらゆる分野について話をいたします。オールラウンド、すべての分野について政策をもっております。それから、平沼(赳夫)さんや与謝野(馨)さんの政党も立ち上がりましたけども、私たちは先ほどもうしあげました、自民党のダメなところ、民主党のダメなところ、そういうことを乗り越えてきちんとやるんだ。あらゆる人が参加できる。その面で大きく違っていると思います」

 「それから、これはむしろ(質問者の)和田さんを始め、(報道機関の)解説委員の方に解説していただいた方が、選挙後のことは(よい)、と思いますけど、私どもがこの天王山として参院選を、少なくとも私が位置づけているのは、その中でわれわれが勝利をすることによって必ず政界再編を行う。そういうことであります」

 −−代表と幹事長に伺う。郵政民営化について2人の考えが違うのではないかという指摘があるが、そこは一致しているのか

 舛添氏「それは、荒井さんがもう、(平成17年の衆院選で)郵便配達の格好をなさったりしてイメージが非常に強うございます。で、明確に申しますと、政策が一致しているからここにいるわけでありまして。今、政府が行っている路線。つまり、郵便貯金1000万(円)を2000万(円)に増額する。限度額。簡易(保険)、簡保を1000万(円)を2500万(円)に増額する。この路線は、官による民業圧迫であると。国債の引受機関にしてしまう。この点において一致してますから、政府の郵政改革方向には反対であります」

 「そして、ユニバーサルサービスをしっかり守っていくんだということ。そのために、1700くらい市町村ありますけれども、民間金融機関がないのが16。こういうところでの郵便局のネットワークを活用する。そのために何をすればいいんだ。これは党派を超えて皆さん、考えないといけないことであります。ですから、私は参院の予算委員会で政府に対してこういう問題を問いただしました。で、全員、この点についてはまったく一致をしております」

 荒井氏「舛添代表が(参院)予算(委員会)の筆頭(理事)でございました。そこで亀井(静香郵政改革担当相)先生と私の議論を行いました。まさに舛添代表がおっしゃるように、ユニバーサルサービスが支障があるんですから、そこは見直すと。そして同時に、1000万(円)を2000万(円)にする。保険もまた保険の保障額を上げる。こうなりますと、お金の流れがゆがみます。民業を圧迫して金融機関に非常に問題が出る。こういったところは、大先輩である渡辺最高顧問とも一緒でございまして、当然、皆さんのために必要な見直しはすると。こういうことで一緒でございます」 

 −−さきほどの関連だが、(大島理森)自民党幹事長と会っても回答がなかったということだが、(自民)党内の刷新をあきらめた、見切った段階というのは最終的にいつか。総裁を目指すべきだという世論の期待の方が大きかったと思うが、それをなげうって改革クラブに入党したことの政治的代償をどう考えているか

舛添氏「あの、政治的代償なんてことはまったく考えておりません。そんなことを考えたらこういうことをやりません。私はわれわれみんなそうだと思いますが、一身をなげうって日本のために尽くすと。そのことにおいて私は厚生労働大臣の時もその思いで、自民党のために厚生労働大臣、やったんじゃありません。新型インフルでも肝炎でもハンセンでも、国民を救うために私はやったつもりでおりますから、そこはまったく変わりません」

 「そして、体制一新ということは、(谷垣禎一)総裁もそうでしょうけど、少なくとも幹事長以下が、これだけ批判を受けてれば、変わらないといけない。皆さん方、政治部の記者の方はそれぞれ選挙区の取材をなされば分かりますけども、旧態依然たる派閥単位の候補者選定をやり、公募とは名ばかりの極めていい加減な公募をやっている。これは幹事長の責任なんです。こういうことを続けていってる限りは、絶対勝てない候補を連れてくるわけです。誰が見ても強い候補(の擁立)、その調整すらできてない。そういうことを私は全部克明にしてきて、これじゃあ、わが党はダメになりますよと言ってもなしのつぶてで、私がそういった段階で、谷川(秀善)参院幹事長が、舛添君がなんだ、選挙本部の代理になった、ということをすでにおっしゃる。私はそういうことを聞いたこともございません。ですから、しっかりと申しあげて答えが返ってこない。しかし時間が迫っております」

 「よく言うんです、皆さんね。辛抱してくださいよと。どうせ民主党政権ダメになりますと。そして、しかし、わが党も参院(選)で勝ちそうにありませんねと。そしたら谷垣さん、(総裁を)辞めざるを得ませんよと。そんときあんたに回ってくるから待ってなさい。こんなことを、国民のことを思っている政治家が言いますか? 参院選であの小沢(一郎)、鳩山(由起夫)民主党の、このいい加減な政策が続いたら、日本が終わりになるから、ここに歯止めをささんといかんから参院選挙までに変えなさい(と言った)。総裁選だってやればいいじゃないですか。まだ2カ月あるんじゃないですか。だけどそういう決断をなさらない。従って、何度も申しあげておりますように、党名を保護する、そういうようなタイムリミットから考えれば、それはもうこの選択肢しかなかったということで、まったく先ほど言った、政治的な自己保身の計算なんて、まったくゼロです。はい」

 −−2点聞く。(改革クラブに)離党届を出したという大江(康弘)氏は『今回の新党改革の結成は政党交付金を目的としたまやかしであって、舛添氏はもう政治と金を民主党に対して、小沢氏に対して批判できない』というふうにと言っているが、この批判にどのようにこたえるか。渡辺代表に聞くが、改革クラブに交付された政党交付金はどのように配分するのか。大江氏や中村(喜四郎)氏にも配分するのか

 舛添氏「まず渡辺代表から。失礼。かつての、改革クラブの方から説明してください」

 渡辺氏「非常にまあ、私は情けない話だなと思いますね。というのは、私ども、金で、政党交付金をもらうために、集まったのではなくて、いわゆる政党要件を整える、というのは、政治活動、選挙活動ができる。円滑に。これが第一のことであって、そのための同憂の士が集まった。改革クラブは当時。それが今、そういう質問、そういう意見があること自体が非常に卑しい、邪道に入った発言ですね」

 「同時に、改革クラブの政党交付金は、今まで全額頭割り。要するに、入ってきたお金を5人で割りましてね、それを全部配分をいたしまして、党の経費その他は、私の配分の中から経費を払ってきているということ申しあげておきます。本人がまったく認識不足の発言である」

 「それから、政党交付金というのは堂々たる法律に基づいて、国民が政治家に、しっかり政治をやりなさい、国家国民のためにやりなさいという、そのための税金を、あるいは負担を、その中から浄財として政治活動をやっていくんであると。政党交付金はいわゆる卑しいお金ではありません。これ、マスコミの皆さんが非常に間違っている。政党交付金というのは、まさに政党交付金に頼った政治がやられていることは、正しいきれいな政治に入っていくってことをもっと少しPRしなきゃいけません、皆さんは。そういうつもりで、今回はもう政党交付金の配布は終わっております。それはあなたの話はいつの話か知りませんけれども、今回、今までの改革クラブに交付された政党交付金は全額交付をいたしました」

 舛添氏「私が繰り返し申しあげているのは、(質問者の)毎日新聞の木下さんというのが、今日、本日、その気になって、オレも政治の世界に入りたいと。ぜひいらしてください。その時にお金がないから行けませんというのをやめたいと。利益軽視の上でも勝てるんだよ。教えますから。そのやり方を」

 「そして、ね、どこのゼネコンからもらっきた金かしらないけども、そんなものを使う政党。かつて自民党の中にそういう人がいたから嫌われたんです。今、民主党どうですか。それに加えて北海道。日教組、北海道の日教組から政治資金規正法違反の、違法献金で政治やってるじゃないですか。いない人の名前を、虚偽の名前を使って(鳩山)総理は献金をしてるじゃないですか。こういうことをやるから、政治腐敗が起こるんで。皆さん方一人約250円。そのお金を出していたいて、300億円超の政党交付金が法律に基づいて出て、それを得票ないし国会議員の数で分けて。まさにそれでやる。それがない時代はもっとひどい腐敗がありました」

 「そして、私は、それを十全に活用するとともに、個人の皆さんが、この政治家を育てたい、木下を育てたい。献金してくれる。じゃあ木下君、君、ポスター張りの人がいないんだな。人に頼んでお金出したら金かかります。いや、じゃあ君のために私は夜中にでもボランティア活動で張ってあげるよ。こういう政治を目指したいということを、最初から最後まで申しあげて、だから立ち上がったわけでありますので、どうか皆さん、この中でも政治目指す方がおられれば、金かからない選挙の方策を教えます」

 「そして国民。私が政党交付金、なぜ大事かというと、一部の企業、一部の労働組合、そこから金もらってたら、その人たちの言うこと聞かないといけなくなるんですよ金出したら口も出すんです。国民、皆さんくれる、皆さん全員払う、下さって、そのお金で私は少なくともやってんだから、国民全体の方を向いて。どこかの企業、どこかの労働組合、どこかの団体、そういう人のために政治をやりません。そういうことを申しあげておきます。ありがとうございます」

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